離婚を恐れるといいことはありません。
とにかく別れないために卑屈になって媚びたり、怯えたりしてしまいます。
私も、離婚だけは避けたくて必死になって相手のご機嫌を取ってしまいました。
すると相手はますますいい気になります😅
離婚調停の時元夫は調停委員さんに
「(妻は)何をしても逃げないと思った」
と言ったそうです。
人間なんてそんなもの。
相手が逃げずに媚びてくると思えばやりたい放題になり、相手がいつでも逃げる可能性があると思うと逆に怯えてビクビクするようになります。
だから、離婚したくなかったら、離婚しても大丈夫だという状況を作るのです。
それがあなたを強くし、相手をつけあがらせないことになります。
離婚するためではなく、離婚を回避するために離婚してもいい状況を作りましょう。
私たちの先輩は、今ほど女性就労に恵まれた状況ではなかったため、本当に苦労なさったと思います。
でも今の時代は違います。
若い時には全然わからなかったけど、
今しみじみ思います。仲良く暮らしたかったら、弱みを作らず、対等の立場で暮らすことが本当に大事なんだと。
大好きな人といつまでも仲良く暮らしたい。
みんなそう願って結婚するのに、喧嘩ばかりしてしまうのは何故なんでしょう。
それは、相手に理想を押し付けるからなんです。
人は無意識に自分の理想を相手に押し付け、うまくいかないと怒ったり嘆いたりします。
本当は、自分の理想を叶えるために相手の協力が必要だという状況なのにそれに気づかない人のなんと多いことか。
例えば・・・
共稼ぎをしていて、本当は家事を分担して理想の生活が送りたいのに、この人が協力してくれないから自分ばっかり苦労している!ずるい!
という話はよく聞きますが、この場合、本当は相手の理想は別のところにあることが多いんです。
結婚する時は、奥さんが喜ぶから「共稼ぎ」に賛同してみた、でもやってみるとものすごくきつい。本当はバリバリ働く妻より、家にいて優しくしてくれる奥さんの方がよくなってきた、でも今更とても言えない・・・・
というように、旦那さんの理想の生活は別のところにあったりします。
それを話し合わず、旦那さんを責めてばかりいると、旦那さんの心は別のところに行ってしまうわけです。
こういう時は、一度本音で話し合わなければいけません。
お互いの現時点での理想の生活を確認し、どこまで折り合えるのかを正直に話さなければならないんです。
どんなに愛し合って結婚したとしても、相手の全ては知りません。
だから時々軌道修正する必要があるんです。
一度約束したらそれはお互い一生守らなければならない!なんて思い込んでいると、たくさんのものを失うことになります。
だって、その時点でもう相手に依存しているんですもの。
結局、1人でも幸せになれる2人が一緒に暮らすことが一番の理想だと私は思います。
「この人がいないと生きていけない」
それは素敵なことだけど、本当にその人が大事なら
「この人がいなくても生きていける自分」を作らなければならないのです。
それは子供でも友達でも同じこと。
その人がいないのは寂しい。でも一人でも生きていける。
そう思える人は相手の自由を喜ぶことができます。
人はそもそもみんなそれぞれに自由であるべきなんです。
でも、依存していると相手の自由が許せなくなり、
相手が自分のそばにいないと不安になってだんだん相手を恨むようになります。
しつこいようですが、それは、相手の人はもちろん自分も不幸にすることなんです。
その最たるものが「ストーカー」ですよね。
だから、本当にいい人間関係を気づきたいのなら
相手の自由を喜べるようにならなければならないのです。
私はこの年齢になって、しみじみそう思っています。