シングルマザーで頑張ろうと決めたあの日。
これからどうなってしまうんだろう、という不安な気持ちより、何としてでも子供たちを幸せにする!という強い決意がみなぎっていました。
それから、どんなことがあろうと子供を守ろうと頑張り続け、やっと、やっと子供たちが独立・・・そして2人とも素晴らしい伴侶を見つけて結婚しました。
さあ、これからは本当に自分のやりたかったことをやるんだ!と張り切っていたのですが、どうしても物理的な時間が足りません。
必死に工夫して、何とかやりくりしてきましたが、やはり限界が見えてきました。
つまり、身体の不調がどんどん出てきてしまい、自分でも「これは本気で危ない」と思うようになってしまったのです。
コロナ騒動がなかったら、何となく続けていたかもしれません。
でも、コロナ騒動で仕事の過酷さが激化し、ついに身体が悲鳴をあげました。
そこで私は考えました。
健康あっての自分。だとしたらこれ以上の無理は良くない。
仕事オンリーにして、その他のやりたいことは止めようか・・・
きっとそれが一番安定している。
こんな未曾有の大不況時に、せっかくここまでして掴んだ正社員の立場が勿体無い。
すると、子供たちが口を揃えて反対しました。
もうお母さんは十分頑張ってくれた。これからは自分たちが頑張る。とにかく、体を休めて欲しい。と。
思ってもみなかった反応でした。
そして、二人はそれぞれ月々の返済額を伝えてくれました。これから、かかった学費の半分を毎月返済してくれるというのです。
さらに、お嫁さんが、「無職になったらうちの扶養に入ればいい」と言ってくれました。
そしてみんな、
とにかく休んでくれと・・・・・
頑張って頑張って頑張ってここまで来たら、こんなに嬉しいことが待っているなんて・・・
自慢したいわけじゃないんです。
今母子家庭で頑張っている人たちに伝えたい。
あなたの将来、こんなことが起きるかもしれません。
母子家庭の皆さん、やはり子供は宝です。大事に育てたこと、ちゃんとわかってくれています。そして本当の子供と同じように大事に思っているお嫁さんにも私の気持ちは伝わっていた・・・。
頼れる夫はいないけれど、子供が助けてくれる日が来るなんて、当時の自分には想像もできませんでした。
こんな時期ではありますが、私は会社を退職しました。