子供がだんだん大きくなってくると、突然親に逆らってきたりします。
そんな時って、こちらの弱点を突いてきたり、信じられないような暴言を吐いたりすることが多いです。
すると
日頃から「子供のために」と、歯を食いしばって頑張っているシングルマザーの心の中は、瞬間的に怒りと悲しみでいっぱいになってしまいます。
なんでそんなにひどいこというの?
こんなにがんばって大事にしてるのに!
どうしてわかってくれないの?
なぜママを責めるの?信じられない!
ひどい、許せない、恩知らず!
そして、何とかして謝らせようとします。
あんた、ママにそんなこと言っていいと思ってるの?!
わかった。もう何もしてあげないから勝手にしなさい!
自分が間違ってることわからないの?バカじゃない?
だからあんたはだめなのよ!ママがどれだけ苦労してるかわかってんの?!!!
もういい!そんな言い方する子はもうママの子じゃない!!!
これ、落ち着いて考えると全て脅迫(笑)。
子供からしたらさらに憎悪を駆り立てる言葉の数々なんです。
しつこいようですが、これで
あ、そっか、ママごめんなさい
なんて本気で思う子はいません。
だめだな、うちの親。と絶望し、口先だけで
わかった、ごめんなさい。
と口だけで言うようになります。
女性は被害妄想になりやすいものですが、大事にしていた子供に刃向われると咄嗟に冷静な判断ができなくなり、自分の身を守ることだけでいっぱいいっぱいになってしまうんですね。
つまりこの時の状態は「急性被害妄想」。
そうわかっているだけで、かなり冷静になれます。
こんな時の子供は、母親を責めたくて逆らっているのではありません。
子供がいっぱいいっぱいになっており、その状態を受け止めて欲しい時にそうなりがちなんです。
だから、一番いいのは
まず
はいはい。なるほどね、わかった。ちょっと考えてみるね。一緒にお茶でも飲もうか?
と議題を跳ね除けずに笑顔でテーブルの上に乗せます。
それでも子供がひるまないときは
ごめんね、実はママ体調悪いんだ。
と、横になってしまいます。
それでも、それでも収まりがつかなかったら、それは子供がそうとう追い詰められている時なので、
◯◯ちゃん、なにかあったの?必ず力になるからママに話して
と聞いて、頭を撫でたり手を握ったりしてみてください。
もしかしたら学校でいじめられてるかもしれません。
成績が悪くて言い出せないのかもしれません。
いつも母親が働いていて留守なので寂しさが限界に達しているのかもしれません。
なのにお母さんが急性被害妄想になって脅してきたら、子供は行き場を失います。
だから、このSOSを絶対に潰しちゃいけないんです。
子供がここで態度を軟化させてきたら、甘いものでも食べながらうーんと優しくしてあげてください。そして一緒に対策を考えるんです。それだけでもお子さんは楽になります。
もしこれでも悪態をついてきたらコトは深刻です。
会社を休んででも、子供を尾行したり、学校の先生に様子を聞きに行ったりして真相を掴みましょう。
自分が被害妄想になってる場合ではないのです。
そして、最悪いじめなど深刻な状況であることがわかったら、すぐ子供を避難させましょう。
そんな時は仕事など放り出しても構いません。落ち着いてからまた1からやり直せばいいだけのこと。
子供が身を投げたり命を奪われたりするぐらいなら。
うちも実は反抗の裏にいじめが隠れていたことがありました。
私はすぐ娘を休ませ、実家から全然関係ない歌のスクールに通わせたり、全寮制の学校を探したりしたものです。
そのうち本人が強く保健室登校を希望し、しばらくしてクラス替えがあってなんとか復帰したのですが、あの時は生きた心地がしませんでした。
子供がキレて反抗してくる時は、その背景にあるものをぜひ見極めて下さいね。