子供の成績、気になりますか?
気にならない親なんかいませんよね。
でも、本当は成績よりずっと気にしなければならないことがあります。
それは、親がいなくても生き抜いていく力をいかにつけるか、なんです。
親がお膳立てをして必死にハッパをかけ、それで得られる良い成績に、本当の意味があるでしょうか?
成績は単なる結果に過ぎず、大事にすべきはそこまでのプロセス。
実は私は中学から子供の成績表を見ませんでした。
家庭への通信欄や生活態度は見せてもらいましたが、肝心の成績表は「見せたかったら見せてね」と言っていました。
ただし、赤点があったらそれは必ず見せること、と約束していましたが(笑)。
なぜなら、成績表は親のものではなく子供のものだと思ったからです。
もしそれが良ければ当然見せてくるはず。
見せてこないというのは思うような成績ではなかった証拠です。
それでも、誰も助けてくれない。
自分の不始末は自分で対応するしかない、という状況を作ることが、一番効果的だと考えました。
勉強ができないと毎日学校が苦痛でつまらないだろうし恥ずかしいはず。
でも、そこで諦めてしまう可能性ももちろん考えました。
だけどもしそうなったらそうなったで構わないとも思っていたんです。
中退したり不登校になったりしても、いつか必ず勉強したいと思う時が来ると私は信じていました。
人は自分が本気でやりたいと思った時、一番成長するんです。
うちの子供たちは小心者だったようで、私がまったく成績表を見ないと、自分から参考書を買ってくれと言い出し、だんだん自分で計画を立てて勉強するようになりました。
それでも子供のすることですから失敗することも多いのですが、子供からSOSが出るまでは何も言わず機嫌よくやりたいようにさせていたんです。
「ママは学校のことよくわからない。あんたたちの方がよく知ってるでしょ?だから困ったことややってほしいことがあれば何でも言ってね、どんなことでも可能な限りやるよ」とだけ伝えて。
予備校に行きたいと言われれば、生活費を切り詰めても行かせました。
参考書や問題集が欲しいと言われれば、何にも優先して買いました。
でも、自分から何かさせることはしませんでした。
すると、成績が悪い時も自分からカミングアウトしてくるようになったんです。
どうしてそんなことができるの?と友達からは呆れられますが、私は子供の力を信じていたので自信を持ってそうすることができたんです。
そして、例えそれが最悪の結果になっても、全力でサポートするという覚悟ができていました。
邪魔する夫はいないのですから(笑)。
そう、これはもしかしたら母子家庭の特権なのかもしれませんね。自分1人の力や判断で何でもできるんですもの。
子供の力を信じれば、どんなことでも受け入れられるものです。
そして信じてもらった子供は確実に強くなります。
荒療治かもしれませんが、私は自信を持ってこの方法をお勧めします!