新)母子家庭のコツ!

小さい子供二人抱えて途方にくれていた専業主婦の私が、数々のコツを掴んでついに管理職となり、二人の子供たちも有名私大に入学!今は三人で自由に仲良く暮らしています(ここ数年で2人とも独立しました)。 そのコツを全部みなさんにご紹介します!

梅の花

結婚するまでは桜の花が一番好きでした。

その手前に咲く梅の花を意識することは無く、たまに偶然にも目にしても、名前も見た目も渋い花だなあなんて思っていました。

でも、今は梅の花が一番好き。

結婚していろんなことがあって、心も身体もボロボロになっている寒い冬の日、私は長男を背負って図書館に向かっていました。

元夫の会社が上手くいっておらず、節約しても節約してもどんどんお金が無くなり、それでも使うことをやめない元夫との喧嘩が続き、ついに暴力が出てきている頃でした。

それでも生まれてきた息子のかわいいこと!

何とか少しでもこの子を喜ばせたいと思い、私はお金のかからない公園や図書館通いを思いつきました。

その日はことのほか寒い日で、雪もちらつくような灰色の空がどんよりどこまでも続いていました。

寒いなあ、おなかすいたなあ、辛いなあ…

何で私だけこんな目に遭わなきゃならないんだろう…

内職による寝不足で朦朧とした頭はどんどん負の感情を呼び起こします。

同じ会社で働いていた友達は、家を建てたりマンションを買ったりしていましたが、私にはそのお祝いをするお金もありませんでした。

それでもお金がないというと暴力をふるう元夫。

しかし、子供を預けて働くことを許さない元夫の家。

お金がないというのは夫を侮辱していることだそうで、それを誰にもわかられないように何とかするのが嫁の務めとまわりくどく言われ、私は追い詰められていました。

今にすれば、何言ってんの????という話なんですが、当時の私は世間知らずの未熟者。私はダメな嫁なんだ、と徹底的に自分を責めていたんです。

そんな時、凍えた灰色の街にパッと力強い光を感じました。

雪が落ちてくる中、梅の花が空に向かって力強く咲いていることに私は気づいたんです。

こんなに寒いのに。

何もかもが冬に平伏して息を潜めているというのに。

梅の花は、桜にも劣らない可憐さで上を向いて咲いていました。しかも色とりどりに!

そして、梅の花

「ほら、がんばろうよ!!負けてらんないよ!!」

と、私に笑いかけているような気がしたんです。

「姉さん!凄いや!」

私は不思議なぐらい、一気に楽しい気持ちになったんです。

そうか、負けなきゃいいんだ。

自分は自分なんだ。

何言われたって私は私。

咲きたい時に咲けばいいんだ。

何か言われるたびに傷ついてたら花は咲かない。

傷ついてたって何も始まらない。

負け続けているわけにはいかない。

それ以来、私は梅の花が大好きになりました。

どんなに辛いことがあっても、自分を曲げずに上を向いて生きていこうと思えるようになりました。

梅の花が咲く今の時期は、いろんなことを思い出させてくれます。

赤ちゃんを背負って泣きそうになって歩いているあの頃の私。がんばってよかったね。

その赤ちゃんは今、私の大きな支えになってくれています。