昨日友達から聞かれました。
「ねえねえ、なんだかんだ言ってもさ、子育てのコツって一言で言うと何なの?」
一言?
「そうねえ…」
私はしばらく考えました。
今まで起きた数々の出来事。
そこで私は何を軸に考えてきたんだろうかと。
私には1つ自慢があります。それは、小さい頃の気持ちを異常なぐらいはっきり覚えているということです。
嘘だろ〜と言われてしまいますが、生後間もない頃寝かされてメリーゴーランドを見ていた時の気持ちも覚えているんです。
もちろん言葉にはなっていないのですが、メリーゴーランドを見ている自分を覚えておこうと意識している気持ちは本当に覚えているんです。
ですから、生活の中で感じた嬉しさ、悲しさ、寂しさ、苦しさなども結構鮮明に思い出すことができるので、目の前にいる自分の子供が小さかった頃の自分に見えてしまうんです。
そうなれば話は簡単です。
当時の自分がしてほしかったことをしてあげて、してほしくなかったことをしない。
これが全ての基本なんですね。
もちろん、後々のことを考えてしてほしくなくても敢えてやる時もありますが、それでも子供の気持ちを傷つけないよう最新の注意を払うことができます。だって相手は小さかった頃の自分なんですから(笑)。
泣いている子供。
ああ、私もそういう時あったなあ。
なんでだっけ?
そうだ!これが悲しかったんだ。
こうして欲しかったんだよね、私。
だから、自分の子供だけでなく、子供は誰の子でも同じになってしまいます。
全部の子供がかわいいんです。
だって昔の自分に見えちゃう(笑)。
大人になってくるとその置き換えはだんだん困難になるんですが(私の記憶力は年齢と共に劣化してきたので(汗))
そんなわけで、あの元夫さえ、「まあよく考えれば悪気はなかったんだよなあ、あれは子供だったんだよなあ」と思えてしまうんです。
そんな私ですが、消し去ってしまいたいと思うほど人を憎む時があります。
それは、子供の気持ちを傷つけている大人を発見した時です。子供=私なので、その場合は"犯人"の気持ちにたどり着く前に、被害を受けている子供の気持ちで頭はいっぱいになり、鬼のような怒りの気持ちがわいてきます(・_・;。
話は逸れてしまいましたが、私の子育てはアダルトチルドレンセルフ救済法だったのかもしれないなあとしみじみ思うんです。
小さい頃の自分を、大人になった自分が大事にしてあげることで、子供はもちろん自分も救われていたのかもしれません。
お子さんは小さかった頃の自分。
もし今お子さんとの接し方がわからなくなっているなら、一度子供の頃の気持ちを思い出してみませんか?
何が嫌で何が嬉しかったか。
人間なんてそんなに変わらないのですから。