心理療法
みなさんはカウンセリングというと、ただ話を聞いて分析されてお終いなんじゃないの?と思ったりしませんか?
実は私もカウンセリングなんか全然信用してなかったんです。
離婚前、精神的に追い詰められどんどん体調が悪くなった時、元夫から精神科に行け!と言われて街の心療内科に行ったことがありました。
その時、何も考えることができなかった私はフラフラと心療内科の門をくぐったのですが、そこには奇声を上げる人やブツブツと何か唱える人など、普通の病院とは違う世界が広がっていました。
私は急に我に返り、なんで自分はこんなことになったんだろうととてつもなく悲しい気持ちになりました。
それでも我慢して待つこと1時間。
やっと呼ばれた部屋で、私は自分の状況を話したのですが最後には号泣して収拾がつかなくなりました。
目の前の若い男性は困ったように相槌を打つだけ。そして最後に
「はい。それでは先生に診てもらいましょう」と言いました。
そしてつぎの部屋で先生に初めて遭ったのですが、先生はその男性が書いたメモを読み、
「貴方の場合は原因が明らかなので心の病ではありませんねえ。これだけはっきり状況を説明できるので薬も必要ないでしょう。夫婦間のことは警察にでも相談してください。」
そう言われました。
今にしてみればまあそういう見立てもまちがいじゃないな、とは思うのですが、その時の私は明らかに情緒不安定で眠れず泣いてばかりいたので、
「でも先生、辛くてしょうがないので何か薬を下さい」と食い下がり、軽い安定剤を出してもらいました。
会計はかなり高かったように記憶しています。
ネットのサイトにはカウンセリング重視って書いてあったのに、カウンセリングってなんなんだろう…と私は不思議に思いながらその心療内科を後にしました。
でも、その後しばらくして私は縁あってたった一度だけ心療内科の名医にカウンセリングを受ける機会があったんです。
先生の名前もどこに勤めているのかも教えてもらえなかったのですが、特例として治療すると言われ先生の前に座った私でした。
どんなに偉かろうと、予約がいつもいっぱいで一見さんは診てもらえない先生であろうと、カウンセリングなんて話を聞くだけじゃんとやさぐれていた私は、この数時間で信じられないような体験をしたんです。
それは長くなるのでまたいつか書きますが、心には深層心理があり、それは本人の意思でどうこうできるものではないということを、我が身を持って知ることになるんです。
私がカウンセリングの勉強をしているのは、あの不思議な体験の裏付けを取りたいと思ったからというのが大きな理由ですが、もう一つ、偽物のカウンセリングが横行している中で、私があの時受けたようなカウンセリングができたら、誰かの心を軽くしてあげられるかもしれないと思ったからなんです。
まだ志半ばですが、いつかきっと本物のカウンセリングができるようになって、本当の意味でシングルマザーさんたちの手助けをしたいと思っています。
メンタルヘルスの部屋では、いずれそういった心についてのお話をしていきたいと考えています。