私は昨年大事な友達を突然亡くしました。
いろいろあって何年も会わなかったとしても、まるで毎日一緒にいたかのような錯覚を起こすほど気の合う友達だったんです。
彼女はいつも私の話をよく聞いてくれて、的確なアドバイスをくれたり、時には思わぬ方向に話を逸らして心を軽くしてくれる、それはそれは賢い人でした。
彼女と出会ったのは20代。
ただし彼女はとても変わっていたんです。極端に潔癖なところがあり、彼女の部屋には無駄なものが1つもありませんでした。
他にも驚くことはたくさんあって、本人も親との確執が原因なんだと語っていました。
でも私は何も気にならず、ずーっと彼女に合わせて付き合ってきたのですが、最近になって本当にそれでよかったんだろうかと思うようになりました。
彼女の旦那さんも私と同じで、彼女の素晴らしさに重きを置いていたので、彼女の不可思議な行動を容認していたようなのです。
そして彼女の不可思議さはますますエスカレートし、結果的には身体を壊し心を壊し私達の元から去って行きました。
本当はあの不可思議な行動は心の叫びだったんじゃないか、と、勉強すればするほど思うんです。
行動を止めるのではなく、根本の原因をなんとかしてあげるべきだったんじゃないかって。
もっとはやく勉強すればよかった、もっと深く考えればよかったと、悔やまれてなりません。
心の病は本当に恐ろしい。
あの賢かった彼女が病気に侵食されていくのをリアルタイムで見ながら何もできなかった自分…
だからこそ、私は正しいカウンセリングを目指しているんです。
あんなに悪化する前に、自分の深層心理にあるものに気づけるような。
もし、自分や大事な人が不可思議な行動をとっているなら、ただ放置したりしないでほしいんです。もちろん急にそれを止めさせるのはご法度ですが、その裏に必ず何かが隠れています。