うちの会社には、私が入社する前からいる「調子のいい女」がいます。
どこが「調子がいい」のかというと、仕事で関係するとなると途端にニコニコ近寄ってきて、まるで親友か?と思うほど親愛の情を示してくるのですが、いざ関係なくなるとガン無視。力関係が無くても気に入らないとガン無視。だから仕事が頼みづらくて仕方ありません。
そうやって上に取り入りのし上がっていくのが彼女のやり方です。
被害者たちは権力者にあの手この手で訴えますが、権力者には滅私奉公して健気な姿しか見せないため、権力者達は信じてくれません。
彼女は一生懸命なんだよ。
不器用なんだよ。
いいところを伸ばしてあげようよ。
優しい権力者達はそんなことを言います。
周りはやりきれなくなり、辞めてしまいます。
こんなこと許されていいのか!と最初は頭にきていましたが、だんだん見方が変わってきました。
彼女は生きるためになりふり構わずそういったことを行っている。見た目も悪く若くも無くコネも無く、そんな女性が1人で生きていくためにはなりふり構わず食らいついていくしかないんだ、と。
つまり、真っ当に戦っていては勝ち目がないと本能でわかっているんですよね。
ある意味、病まないだけ偉いなと思いました。
そして、彼女から学ぶこともたくさんあると悟りました。
仕事で生きていきたいなら、徹底的に権力者に媚びる。周りからどんな目で見られようととにかく媚びて媚びて媚びまくる。
権力者の前だけしっかりやる。あとは適当。
陰であれこれ告げ口されても、権力者の心さえ掴んでしまえば、大丈夫なんですもの。
私はそんなことしたら子供に恥ずかしいという気持ちが強いのでなかなかそれは出来ませんが、みなさんがもし権力者のやることが気に入らなくても、決して批判したり対決したりしないでくださいね。
権力者は聖人ではなく、自分に歯向かう者は排除していく傾向にあります。どちらが正しいかは別として。
そして自分を崇め奉る人間をそばに置いておきたいものなんです。
女性は、間違っていることを容認するのが苦手で、どうしても正したくなるものなんですが、男社会に出たらこの権力者の習性を無視しない方がいいと思います。社会的に間違っていても、人間として最低でも、権力者は権力者。お金持ってます。力持ってます。そこで働く以上は権力者に歯向かうのは自ら社員生命を絶つ行為なんです。ドラマや漫画の話は万に1つの絵空事。もちろん、そんなものを凌駕するほど優秀な方は別ですが(笑)。
生命力って、何なんだろうと考えさせられる朝でした。