母から言われました。
あんたは子供に甘すぎる。私はこんなに甘くしなかった。
私は驚きました。
母は確かにとても厳しかったのです。小学生の頃雨が降って友達はお母さんが迎えに来るのにうちは絶対来ない。
病気の時も絶対に来ない。
バイト先でインフルになり、関節痛で動けなくなっても来てくれないのでバイト先の人が送ってくれたこともありました。
とにかく、困っている時に突き放すという方針が夫婦で一致していたようで、私は随分悲しい思いをしたものです。
でも、必要としていない時にはとても優しかったりということはありました。
その時の嬉しい気持ちが自分を勇気付けてくれたように思っています。
だから、親から厳しくされたから強くなったのではなく、親から優しくされたから世間の厳しさにも負けないで頑張れるようになったと思うんです。
私は確信しています。
親は子供にわざと負荷をかけてはいけないと。
子供には子供なりに厳しい世界がある。そこで前向きに頑張れるのは温かい思い出や大事にされた記憶。
ただ、人としていけないことは曲げてはいけません。それだけはどんなに逆らわれようと石のように構えて立ち向かわなければなりません。
子供は私達が考えているよりずっと賢いのです。
その親の態度を見て、必ず良い事と悪いことの区別がつくはず。
子供達を信じましょうね。
エジソンの母のように。
学校の先生がなんと言おうと、よそのお母さんたちが眉をしかめようと、あなたが間違っていないと思えばそのあなたの感性を信じましょう。
きっと子供はあなたのその思いから大きな力を得るはずです。
私はそうやって2人の子供を育て、その子供達からママの育てかたは最高だと言われています。息子の彼女も、自分も親になったらそうすると言います。
私はまだ見ぬ孫の笑顔をふと頭の中に思い浮かべ、とてつもなく幸せな気持ちになったのでした。