「できません」というのは圧倒的に女子が多いです。
昔、無茶振りしてくる上司に対して正義感たっぷりのドラマ主人公のように「できません!」と言い放ち、ランチ会でヒーロー扱いされて盛り上がっていた独身の私。
今思うとなぜあんなに得意になって逆らっていたのかわからないほどに、当時の私は自信満々でした。もちろん周囲の女子達も。
でも、それは会社の仕組みや事情をまるで理解しないドンキホーテそのものだったのです。
今の私にはそれがよくわかるので、当時の上司には誠に申し訳ない限りなのですが、あの時は理不尽なことを言う上司を正してやろうなんて不遜なことを考えて得意げになっていたんですよねー😰
大体の場合、無茶振りの大元は社長か会長であることが多いです。もちろん社長や会長には悪気が無い場合が大半ですが、会社にとって良かれという選択が、時に朝令暮改になったり現場を苦しめたりすることになります。
もちろん無能な上司の怠慢から来る無茶振りもあります。
ですが、それでも真っ向から逆らうのは意味が無いんです。
そういった場合はその上の上司や会社が無能上司の実態を掴まない限り根本の解決にはなりません。
ドラマはイメージの世界です。
上司に逆らうことで会社を救うという夢物語。
あなたはヒーローになったつもりが、実は会社のお荷物になっているということもよくある話なのです。
女は視野が狭いと言われますよね。
こと会社内では特に。
それはむしろ「子供から目を離さず小さな変化にも気を配ることができる」という母親必須の高い能力でもあるのですが、その反面どうしても客観性が弱くなります。
だから女性が会社で男性とまともに仕事をしようとするなら、その前提を意識しなければなりません。
つまり、自分の見える範囲だけで善悪を判断せず、広い視野で想像力を膨らませなければならないのです。
なぜ会社はこんなに無茶なことをさせるの?
こうした方がいいのに、どうしてやらないんだろう?
などと思ったら、いきなり闇雲に上司を責め立てるのは無駄なことです。
どうしたらただのヒステリーだと思われないように会社を改善できるんだろう?
そう考えながら提案の方法を練ってみて下さい。
同じ土俵で話ができる女を、男性は初めてビジネスの世界に招き入れてくれます。
ただのヒステリー女で終わってはいけません。
昔の自分に、私はそう語りかけたい。
ビジネスの世界に招かれた女性は、男性と対等に、いえ、さらに男性から頼りにされる存在になれます。