昔、子育てで忙しい頃、元夫から「ワイシャツの袖や襟の汚れが取れてない!ちゃんと部分洗いしてるのか!」と叱られたことがありました。
その時は「洗濯機だけじゃ取れないんだー」なんてのんきなことを頭の中で考えながら「ごめんね、気をつけるー」なんて言っていた私。
でも、いざどでかい汚れたワイシャツが溜まってきても他にやらなければならないことがたくさんあってつい後回しに…
おい!あのワイシャツまだ洗ってないのかよ!お前は本当にだめな女だな!
そう怒鳴られてハッとしたあの時の感覚はまだ生々しく残っています。
なのに…
今はほとんど休みのない息子の汚れたワイシャツが見てられなくなり、せっせと洗っている私。
息子が襟や袖で笑われたらかわいそうだという思いから、汚れを見つけると丁寧に部分洗い…
この違いったら、ほんとに自分でも驚いてしまうほどです。
これできっと息子のお嫁さんは、また私のようにめんどくさいなあって思いながら洗うのかな?いや、もうこういうものは自分で洗うんだよなあ、なんておかしくなりました。
そうなることを見越して、息子にはできるだけ家事をやってもらっていたのですが、今は寝に帰ってくるだけで精一杯な感じ。
!そうか!と私は気づきました。
元夫は9時5時の定時で終わる仕事を選び、祝日もしっかり休めるのに嘘をついて有休を使う人だったので、私としては助けたいという気持ちにならなかったのかも!
これが朝から晩まで私たちのために働いてくれていたら、面倒だなんて気持ちにはならなかったのかもしれないんです。
昔、子供に言われたことを思い出しました。
お母さんが祝日も無くて夜も遅い仕事だから俺たちぐれなかったんだよ。
お母さんがこんなに頑張って育ててくれてるって思ったから、しっかりやらなきゃ、ありがたいなあって思ったんだよ。
私が仕事の辛さに負けそうになっている時、息子はこう言ってくれたんです。
だから、激務のみなさん、どうかそれを嘆かないで下さい。
家族はちゃんと見ています。
へろへろになって働くあなたを、心から応援してくれています。
もしそうじゃなかったら、働き方にどこかズルさがあるのかもしれません。
ズルさがあると、なんとなくわかるものです。
自分目線だけでなく、家族目線になって自分のことを見てみましょう。
私は息子からそれを言われた日から、激務にハリが出てきました。
きっと皆さんのお子さんも同じことを考えているはずです。