子供が育ってくると、親には見えない世界が広がります。もちろんトラブルも多発していることでしょう。
中学、高校と成長したお子さんの浮かない顔を発見してしまった時はどうしたらいいでしょう?
そんな時は絶対に強く問い詰めたりしてはいけないのです。
本当は言いたい、でも言えない理由がある、だから言わないわけです。
それを無理やり脅してこじ開けるのは言えない理由を大きくするだけ。
私はそのためもあってマッサージの資格を取りました。
「プロのマッサージやってあげるー」と手や足をマッサージしながら世間話をするのです。
ワイドショーネタのような一般的な話題が望ましいです。
こういう時は、学校はどうなの?とか進路について考えてるの?的な話はご法度。
ひたすら害のない第三者ネタに終始します。
そのためにあると言っても過言ではないワイドショー!
多分お子さんは照れ隠しに
お母さんそんなものばかり見てるの?もっと勉強したら?
的な憎まれ口を叩いてくるかもしれません。
でも決して怒らないでください。
それ、甘えの入り口。何を言っても嫌われないという信頼感の現れですから。
あなたは
あらあ、お母さんだって勉強してるよー。
と言って、初めて自分の読んだ本の話やむかーしやった勉強の話をしてみてください。
あくまでもあなたの話に終始します。お子さんに質問をしてはいけません。
そして最後に、
あ、最近料理がマンネリなのよー、何か食べたいものある?
と問いかけましょう。
これだけでお子さんの心は軽くなります。
なぜなら、質問されなかったからです。
今までのお母さんならきっとあれこれ聞いてきたのに、今日は聞いてこない。しかもお母さんは機嫌がいい。
それだけで、自分の抱えている問題はそれほど深刻ではないと思います。そして、もしかしたら悩みを話しても笑顔で受け入れてもらえるかもしれない、と安心するのです。
ここで話してしまうお子さんもいるかもしれません。うちの子たちはだいたいここで話します(笑)。
そんな時、内容がどんなに深刻でも
へえ〜、そーなんだ
と、軽く受け流しましょう。
そして、ここで初めて笑顔で聞くのです。
それで、どうしたいと思ってるの?
と。
お子さんが言葉に詰まってしまったら、問い詰めるのはやめましょう。
そして、
お母さんはどんな時も味方だから安心しなさいーと話を終了するのです。
これは上質のカウンセリングと同じ効果があります。
凝り固まっていたお子さんの思考をほぐし、自分の深層心理に意識を向かわせるという。
お子さんは問い詰めてこなかったあなたを安全な味方だと認識します。
ですから、最悪の状況になった場合相談してくる確率がかなり高くなります。
しかしその前に母の勘で、内容が命に関わる深刻な状況だと判断した時はすぐにプロに相談しましょう。
今の時代は私達が想像もできないような圧力や罠が子供達を狙っています。
でも、母として子供を守ることは不可能ではないのです。