損して得取れ
皆さんはこの言葉をご存知でしょうか。
仕事をする上で、いえ、人間関係全般において、この「損して得取れ」という言葉は最強です。
つまり、それはその時だけ見れば損だけど、長い目で見れば大きな得に繋がるという意味。
例えば…
うちに新しく来てくれた派遣の子。
他の派遣さんは就業時間が近づくと帰り支度を始め、時間ぴったりに帰って行きます。
それは当たり前のこと。
でも、その子は違いました。
仕事を覚えることに夢中で、就業時間が来ても気がつかないのです。
そして、こちらから促すと
「すみません、ここ、どうしても終わらせたいのでもうちょっといいですか?」と言います。
こちらが了解するとあんした顔でそこから10分ぐらい頑張り、笑顔でタイムカードを差し出すのですが、そこには延長分は含まれていません。
普通は絶対に延長分も含んで書いて来るのに。
こちら側の人間としては、かなり感動します。そして爽やかな気持ちになります。
それが何日も続くと、周りも気づくようになります。
みんながその子に声をかけ、お昼をご馳走する人も増えて来ました。
そして、「あの子、いいね。社員にしたら?」という声がちらほら。
延長分の17分。お金にしたら数百円。
それを請求するのとしないのと、実は天と地ほどの違いがあるのです。
人の心を動かす、というのはこういうこと。
おそらく彼女はみんなから信用され、いずれ社員になれるのではと思います。
わずかなお金にこだわる人は、その先の大きな得を手放しているのです。
人間関係でも同じこと。
わずかな得にこだわる人と一緒にいても楽しくありません。
損して得取れ
ぜひ覚えていただきたい言葉です^ ^。