この年齢になってわかってきたことがあります。
それは
「結局最強なのは我慢しない人である」
ということです。
もちろん夢に向かって辛いことに耐えたり、
節約してお金を貯めたりする我慢は必要だと思いますが、
対人関係上の我慢は、結局最終的に不幸な結果を呼ぶということが
だんだんわかってきたわけです。
自分を無くして相手に合わせれば、最後は自分が辛くなって崩壊するか、
いつもいつもその嫌な部分を受け入れて我慢することで
めちゃくちゃストレスが溜まり病気になったりして結局相当なダメージを負うことになります。
相手も、我慢して付き合ってもらっているとは思っていないので、
真相を知った時は愕然とすることでしょう。
合わない相手が非常に孤独だったりすると気の毒になって離られなくなることもあります。
とてもいい人で親切にしてくれる
いつも味方になってくれる
お金持ちだ
など、数々の手放しがたいメリットがある場合もあります。
でも、どうしても許せないところがあるなら、私はその人との完全離別をお勧めします。
本当の理想の生活は、自分と気が合う人に囲まれて暮らすこと。
それを阻むのが、人間関係の我慢なのです。
相手から嫌われても恨まれても構いません。
それはあなたが悪いのではなく、相性が悪いというだけのこと。
私達は「誰からも愛される人になりなさい、どんなことでも我慢して努力しなさい」という暗黙の洗脳で、すっかり本能を忘れているのです。
嫌いな奴とは離れる。
それはお互いのため。
もちろん男女の仲も然りです。
日々嫌な気分に耐えられるなら、
いっときの寂しさに耐えられないわけがないのです。
そうしていれば、あなたの周りには気の合う人しか残らなくなります。
たとえその数が少なくても、類は友を呼び
きっといつかあなたの理想郷が訪れることでしょう。
人間関係の我慢は、美徳でもなんでもないのです。
嫌な奴だ、この人は許せない、と思ったら、
物理的に距離を取りましょう。
他にどんなにデメリットがあろうと、最優先は自分を守ることなのです。
この人のために、たくさんのメリットを失いたくない。
なんでこの人のためにそれを放棄しなければならないの?
大概はこんな自己問答の末、残留となってしまうケースが多いのですが、
それでも思い切って縁を切ってみると、その後の快適な暮らしに驚くと思います。
私もかつて散々我慢してきました。
でも、結局その人たちと心が通じ合うことなんて一度もありませんでした。
合うたびに「それは違う、間違っている」と思うことで疲れ、
はっきり言えない自分にイライラし、自己嫌悪でいっぱいになっていました。
でも、いよいよ限界にきて無理やり距離を取ってみると、
怒ることがなくなり、自分のやりたいことに集中することができ
こんなに快適なのかとびっくりしたものです。
不思議なもので、その人と一緒にいる時には縁のなかった人たちと出会うようになり、
いつのまにか何のストレスも感じない人間関係ができていきました。
だからこそ、今人間関係の我慢を強いられている人たちには
その縁を切ることを強くお勧めしています。