結婚した息子に出来ること。
息子が結婚して家を出てからだんだんだんだん音沙汰がなくなり、こちらも以前より息子について心配することが少なくなってきました。
でもたまに会うといろいろ苦労している様子が伝わってきて、自分の若い頃と重なり、何とも言えない気持ちになります。
少しでも何かできないか?と思った時、私は迷わずお嫁さんのことを考えます。
お嫁さんは若かった頃の私。あの頃の自分が何をして欲しかったか、どんなことが大変だったかを思い出し、何をしたらいいか考えています。
先日はお嫁さんの誕生会を開きました。
ささやかですが、心を込めてお料理を作り、私の両親も呼んでみんなでお祝いしました。多めに作ったお料理をお土産に持たせて。
うっとおしいと思うお嬢さんもいるかもしれませんが、やはり息子のお嫁さんになってくれてありがとう、生まれてきてくれてありがとう、という気持ちを伝えることが大事だと思うのです。
どうしたらお嫁さんが喜んでくれるんだろう、と一生懸命考えながらふとみんなを見ると、息子がとても嬉しそうな顔をしています。
お母さん、ありがとう
言葉ではなく、心に伝わってくるのです。
そしてもう1人、お嫁さんからも
お母さん、ありがとうという心の声が聞こえました。
娘はそんな私たちをずっと見ていました。
若い頃の私。
今の私。
辛い思いをしたからこそ、してほしかったこと、してほしくなかったことが明確にわかるのです。
婚家でのお嫁さんはとてつもなく孤独です。
だからこそ、最も大事にして気をつけてあげなければならないのです。
そうするコツはたったひとつ。
また来たいと思ってもらうこと。
またここに来たい、と思ってもらえるようおもてなしをすること。
自分がそうしてもらわなかったのに、なんてケチな考えはやめましょう。
目の前にいるお嫁さんは昔の自分なのです。
家族の幸せは私達が作るもの。
私達世代の役割は、会社でも家でもかなり重要だということを、再認識すべきなのです。